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ウルトラマンに込められた平和の祈り

ウルトラマンに込められた平和の祈り

コカインという麻薬がありますが、もともと殆ど有害性の無いコカという植物の葉に化学処理を施すことによって作られたドラッグのことです。その化学処理の仕方を発明したのはアメリカです。
古くからボリビア、ペルーなどの南米地域でコカは高山病を予防する薬草であり、また葉を茶として飲用するなど一種の嗜好品としても伝統的に利用されてきました。
しかし、南米では国連の「1961年の麻薬に関する単一条約」によって、大麻やコカの使用が規制されるようになったのです。

ケロニア

ウルトラマン(初代)の第31話にこのような話があります。
20年前に南米奥地で初めて発見された吸血植物が、その後人間を凌ぐほどの文明を持つまでに至り、科学特捜隊ボリビア支部のゴトウ隊員に化けて日本に潜入。植物怪獣ケロニアとなって人類を支配しようと企む物語です。

ウルトラマンが放映されていたのは1966年から1967年。その20年前と言えば、日本がポツダム宣言を受諾した直後であり、大麻取締法が制定される原因となるGHQ指令を受けた時期です。
植物怪獣ケロニアが現れた原因は、コカや大麻のように長い間にわたって人類の伝統文化に寄与してきた植物が人間の都合によって悪者にされたことに対する怨念なのかもしれません。(右写真: 火を付けるとよく燃える怪獣という設定でした。何となく乾燥大麻に似ていないでしょうか?)

この物語に登場する二宮博士は、何故植物がこんなに高等な文明を持つようになったのかという問いかけに対し、「これから何度も起こりうることです。いくら高度に発達しても、血を吸って身を肥やすのはもはや文明とは言えない。」と言います。
問いの答えにはなっていないようにも思えるこの意味深な博士の発言には、吸血植物怪獣に準えて現代の人間社会に対する風刺の意味が込められているような気がします。

ウルトラマンが放映されていた時代の背景を見ると、日本で19年間続いたとされる戦後の高度経済成長期のど真ん中。そして、核実験問題が話題になっていた時期でした。
また、脚本家であった金城哲夫氏は沖縄県出身であり、戦禍から米国占領に至るまでの沖縄を幼い時期に自分の目で見てきた人でもあります。
彼の脚本には一貫して人間のエゴに対する問題提起の主張が流れ続けています。

第4話「大爆発五秒前」に登場するラゴンは、日本海溝の深海で爆発した原子爆弾の放射能の影響で巨大化した怪獣でした。ウルトラマンは全体的に放射能の話題が多くなっています。
第23話「故郷は地球」に登場したジャミラは、大国による宇宙開発競争の中で情報隠蔽の犠牲になった元宇宙飛行士の成れの果ての姿でした。
第32話「果てしなき逆襲」に登場したザンボラーは、人間の都合で森林が破壊されたことに対して怒って現われた怪獣でした。

企画段階ではウルトラマンの故郷は「M87星雲」という設定でしたが、第1話の脚本に「M78星雲」と誤記されてそれがそのまま放映されてしまったため、「78」で定着したという経緯があります。
M87星雲とはシリウスのことらしいです(中山康直さん談)。

「87」と言えば、第20話のタイトルが「恐怖のルート87」でした。ヒドラという鳥の形をした怪獣が国道87号線を通る車を次々に襲います。
ウルトラマンは、結局ヒドラを殺しませんでした。ヒドラは交通事故で亡くなった子供たちの守り神だったのです。
ヒドラとは冥王星のことであり「死と再生」という意味があります。

この話を含めて、ウルトラマンが怪獣を殺さなかった物語がいくつかあります。
亡霊怪獣シーボーズが登場した第35話「怪獣墓場」では、ウルトラマンであるハヤタ隊員が心を痛めて「許してくれ。地球の平和のためにやむをえなくお前たちと戦ったんだ。俺を許してくれ。」と死んでいった怪獣たちに詫びます。
ウルトラマンは決して怪獣たちを殺すために地球に来ていたわけではないのです。

そして、ウルトラマンは絶対的な力を持つ無敵のヒーローとしては描かれておらず、ウルトラマンと地球人が共に協力して怪獣を倒すというシーンか何度も出てきます。自衛隊が勇猛果敢に怪獣と戦うシーンが多いことも特徴です。
第39話の最終回でウルトラマンを負かしたゼットンを倒したのは科学特捜隊の新兵器でした。
それは、宇宙人に依存するのではなく人間が自分たちで問題解決をしていかなければならないという自立を促す物語でもありました。

画像の説明

3月1日は、ビキニ・デーで原水爆禁止運動の記念日。アメリカ軍占領下のビキニ環礁で水爆実験が行われた日(1954年3月1日)です。
このとき、広島に落とされた原爆の1000倍の威力によって広範囲に死の灰が拡散して、日本のマグロ漁船第五福竜丸などの乗組員が死の灰で被曝。また、ビキニ環礁の島民はロンゲリック環礁へ移住させられ、現在に至るまで帰島できていません。
ビキニ環礁の28種のサンゴが絶滅しました。

(やしろたかひろ)

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